LeBron handling free agency perfectly

原文:USA TODAY


あの決断のあと、彼は口を閉ざしている。

LeBron James が前回のフリーエージェントを迎えたとき、クリーブランドからマイアミへの移籍はそれ以上ないほどに報道された。彼のとった方法により、人気は失墜し、同情の声もなくなった。

世界一のバスケットボール選手が再びFA市場に登場するまで残り1年となった今、James は過去から学んだようである。

2010年の LeBron はニューヨークやマイアミなどのチームを堂々と勧誘し、『The Decision』と称した、とても軽率かつ利己的な1時間のTV特番で決断を発表した。



今年のオフシーズンでは?ノーコメント。

チームのリーダーである以上、チームとチームメイトに対して、そのことに巻き込まれることなく、語ることもないように努める責任がある。」と、ヒートのトレーニングキャンプが始まった日に、James はレポーターたちに話した。「君たちが質問しなければならないことは理解しているよ。君たちは自分の仕事をまっとうしている。だけど、僕はその件に向き合うつもりはない。

James の対応は間違いなく正しい。3連覇を目指している間はチームメイトに対して、邪魔なものを引き起こさないように努める責任が彼にはある。この1年、同様の質問を繰り返し受けることからは逃れられない。そしてもっとも重要なのは、それらの質問に関与してはならないということだ。

これらのコメントからは、この3年で成長・成熟した James の姿が垣間見える。筆者は、LeBron がかつてプレイオフで勝てない選手であったことや、優勝するまでの過剰な期待が不当だったという類の話を支持しないが、ヒートへ加入した後、彼のやり方が大きく変化しなかったとは思わない。

彼は試合前のチョークトスを止めている(今季から復活させるという噂もある)。試合中にふざけることもだいぶ減った。彼はかつて、世界の象徴的存在になりたいこと、アスリート初の億万長者になりたいことをいつも語っていた。最近はそれもない。

LeBron が個性を失ったわけではない。話すべきタイミングや、ビジネスに徹するタイミングを学んだだけなのだ。誰もが20代半ばから後半にかけて人として成長する。16歳で Sports Illustrated 誌の表紙を飾り、中学時代から Michael Jordan の再来と呼ばれたら、その成長が遅れるかもしれない。

The Decision』はひどいプロモーションだった。そして世間の判決を受け、James は犠牲を払った。彼は過去から学んだのだ。彼が来夏、何をしようとも、物事は正しい方向に進んでいる。マイアミと再契約するかもしれない。クリーブランドへ戻るかもしれない。ロサンゼルス・レイカーズと契約するかもしれない。いずれにしても、来年7月まで知る術はなく、彼が話すこともない。

そうすべきではないからだ。



Tips to translate

  • ill-advised = 賢明ではない、軽率な
  • self-serving = 利己的な
  • engage with = ~に関与する
  • choker = (レギュラーシーズンでは結果を残すものの)プレイオフで勝てない選手
  • hype = 途方もない要求

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